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安全性・不活化試験報告


次亜塩素酸ナトリウムに勝る除菌安全総合力

■次亜塩素酸ナトリウムとジアムーバー酸化水

 次亜塩素酸ナトリウム(NaOCI)は、従来「次亜塩素酸」「次亜ソ」と言ったりして、食品業界では一般的に使われていますが医療・食品業界での評価は、除菌効果が遅く残留性の高い除菌剤という認識が普通です。そして大きな問題点があります。速く効かないからといって濃くして使うとpHはアルカリに偏り、除菌に有効性のある次亜塩素酸(HCIO)の占める割合が低くなっていくのです。つまり、図1のように増やした分は、除菌力が低い次亜塩素酸イオン(CIO-)という物質を増やすだけの事になってしまい、濃度を高くすればする程除菌効率は悪くなるのです。この次亜塩素酸イオンは物質的には安定したイオンであり、この除菌力を『1』とした場合、物質的に安定していない分子である次亜塩素酸(HCIO)の除菌力は『80』である事は知られております。したがって、除菌力を強めようと濃度を単純に高くすると言う事は除菌力の無い次亜塩素酸イオンの存在を高くしてしまい、あまり除菌力自体は高くならない事になります。
 ある製造工場では、50ppmのジアムーバー酸化水は次亜塩素酸ナトリウム4000ppmと同等の除菌力があるとの試験結果の報告が出されました。


@除菌力の違いのイメージ図2-a次亜塩素ナトリウムの除菌イメージ
 次亜塩素酸ナトリウム4000ppmは武器を持った兵士が1%程度しかおらず、残りの約99%は予備として休んでいる事になります。つまり、40〜50ppmぐらいの次亜塩素酸(HCIO)が攻撃をして、残り9割以上の次亜塩素酸イオン(CIO-)が後ろに並んで順番を待っているような状態になります。次亜塩素酸という強い除菌力を発揮する分子が除菌して分解すると、除菌力のほとんど無い次亜塩素酸イオンが新たに除菌力の強い次亜塩素酸になり強い除菌をすることになります。除菌対象の菌がいなくなるとそのまま残りの大多数の次亜塩素酸イオンは残留してしまうのです。(右図)
図2-b弱酸化水(ジアムーバー酸化水)の除菌イメージ

 一方、ジアムーバー酸化水は50ppmであろうがほぼ全員で武器(次亜塩素酸)を持って一斉に攻撃しているので、除菌力は次亜塩素酸ナトリウム4000ppmと同等で変わらないのです。ただし、低い濃度で対象の菌を殺せなかった場合には新たに援軍を送らなくてはなりません(下図)。しかし、残留することはほとんどありません。
 


A安全性の比較
 高濃度の次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性も高くなり、手荒れ等の作業者のダメージも強くなります。これに対して、ジアムーバー酸化水はpHも弱酸性か中性であり、手荒れの心配も大幅に軽減されます。ただし、塩素に敏感な方が希にいらっしゃいますので(水道水でも荒れる場合がある)、必ずしも100%ではありません。
 なお、塩素というとトリハロメタンという発癌性物質が生成されるのではないかという心配があるかもしれませんがトリハロメタンの生成はアルカリ側で主に起こる反応であり、ジアムーバー酸化水は中性域の除菌水であるため心配はありません。


試験成績書発行番号をクリックすると試験報告書(PDF)が確認できます


01:単回経口投与毒性試験
ラットを用いた急性経口毒性試験

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)8月22日
試験成績書発行番号:第508070119-005号

02:皮膚一次刺激性試験
ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)11月27日
試験成績書発行番号:第508100522-002号

03:眼刺激性試験
ウサギを用いた眼刺激性試験

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)8月19日
試験成績書発行番号:第508070119-003号


04:皮膚感作性試験
ラットを用いた皮膚感作性試験

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)8月29日
試験成績書発行番号:第508070119-006号


05:突然変異試験
細菌を用いる復帰突然変異試験

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)8月21日
試験成績書発行番号:第508070119-004号


06:インフルエンザ試験
インフルエンザウイルスの不活化試験

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)12月23日
試験成績書発行番号:第208111397-001号


07:ノロウイルス試験
ノロウイルスの不活化試験

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)4月4日
試験成績書発行番号:第208021303-002号


08:レジオネラ試験

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)3月27日
試験成績書発行番号:第208021303-001号


09:一般細菌(殺菌効果試験)

試験依頼先
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:2008年(平成20年)12月8日
試験成績書発行番号:第208101182-001号